<Header>
<Author: 王維>
<Title: 過乘如禪師蕭居士嵩丘蘭若>
<Format: 格式不明>
<Year: 1965>
<BookName: 唐詩選　下>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 乘如（じょうじょ）禪師（ぜんし）・蕭居士（せうこじ）の 嵩丘（すうきう）の蘭若（らんにゃ）を過（よ）ぎる>
<BookPage: 77>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
無着天親弟與兄，
嵩丘蘭若一峰晴。
食隨鳴磬巢烏下，
行踏空林落葉聲。
迸水定侵香案濕，
雨花應共石牀平。
深洞長松何所有，
儼然天竺古先生。
<End Poem>
<Translation>
無著菩薩とその弟の天親菩薩にも比すべき、乘如禪師とその弟の蕭居士がふたりでおこないすましいられる、この嵩山のお寺のまえには晴れわたった空に一つの峯がそびえている。ちょうど食事どきで、合圖の馨が鳴らされると、慣れたもので、近くに巢ぐうているからすがむらがって舞いおりてくる。おあまりが頂戴できるからだ。人げのない林のあいだえを歩いてゆくと、落葉が深く積みかさなっていて、さくさくと音がする。
いにしえの聖が法力で水を湧き出させた故事もしのばれて、ほとばしり出る泉の水に、香案のあたりまで、しぶきぬれているではないか。ここで禪師たちが經を講ぜられるときは、おそらく、上天も感應あって天の花がひらひらと降ってきて坐禪の石の高さまで積もることであろう。
深い洞窟のなか、高い松の木かげに何があるだろう。と、覗いて見ると、おごそかに鎮坐まします一軀の釋迦如來のおすがたがあった。
<End Translation>
<Formatted Translation>
無著菩薩とその弟の天親菩薩にも比すべき、乘如禪師とその弟の蕭居士がふたりでおこないすましいられる、
この嵩山のお寺のまえには晴れわたった空に一つの峯がそびえている。
ちょうど食事どきで、合圖の馨が鳴らされると、慣れたもので、近くに巢ぐうているからすがむらがって舞いおりてくる。おあまりが頂戴できるからだ。
人げのない林のあいだえを歩いてゆくと、落葉が深く積みかさなっていて、さくさくと音がする。
いにしえの聖が法力で水を湧き出させた故事もしのばれて、ほとばしり出る泉の水に、香案のあたりまで、しぶきぬれているではないか。
ここで禪師たちが經を講ぜられるときは、おそらく、上天も感應あって天の花がひらひらと降ってきて坐禪の石の高さまで積もることであろう。
深い洞窟のなか、高い松の木かげに何があるだろう。
と、覗いて見ると、おごそかに鎮坐まします一軀の釋迦如來のおすがたがあった。
<End Formatted Translation>